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「AJEC第2回編集教室」聴講レポート

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■「AJEC第2回編集教室」聴講レポート            2017.6.28
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いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

今回は,「AJEC第2回編集教室」の聴講レポートをお送りいたします。
よろしければ,最後までお読みいただけますと幸いです。

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■「AJEC第2回編集教室」聴講レポート
「読む・書く・編集する,そしてプロデュースする技術とは?」
               講師:晴山陽一(はれやま・よういち)氏
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6月15日(木)夕方の6時半より,市ヶ谷にあるDNP PLAZA 2階イベントゾー
ンにて行われた,晴山陽一氏の講演を聴講しました。

やわらかな雰囲気で登壇され,かつて編集者でいらっしゃったこともあり,
聴講者やまわりの人へのきめ細やかな配慮が印象的でした。

冒頭で,以下の「5つのテーマをもとに話します」といわれました。

1)なぜこのペース(ひと月に一冊ペース)で本を出版できるのか。
2)いつ,アイデアがわくのか。
3)執筆するうえでのテクニック。
4)どのように著者を育てているのか。
5)なぜ出版社を立ち上げたのか。
  (出版社『晴山書店』を立ち上げられています)

私は,編集者という立場から,「4)どのように著者を育てているのか」に
ついて,特に心に響きました。

晴山さんは,『晴山塾』を立ち上げられ,東京・大阪でたくさんの塾生を,
「ひとかどの著者」になるように,育てていらっしゃいます。

上記4)の問いかけに対する答えとして,塾生に指導されるノウハウの一端
を披露してくださいました。

読者が興味をもって本のページをめくることを,「めくり力」と定義され,
塾生には,その「めくり力」をつけるように指導されているそうです。

「めくり力」を著書に組み入れることができれば,読者をひきつけ,ひいて
は購入してもらえることを,丁寧に説明されました。

「めくり力」を生み出す要素として,以下の3つを提示されました。

・「Logic」(論理)
・「Story」(物語)
・「Data(Facts)」(データ・事実関係)

晴山さんは,「もし,著書が売れなかったら,上の3つのうちのどれかが弱
いと考えよう」といわれます。

晴山さんの,13万部売れたという,ちくま新書版『英単語速習術』を例に,
3つの要素について説明されました。

・「Logic」:晴山さんは,どのように1か月で6000語を覚えたのか。
・「Story」:晴山さんは,なぜ6000語を覚えようとしたのか。
・「Data(Facts)」:晴山さんが覚えた事実を伝える。

このような3つの要素をもとに,大きな構成を決め,さらに「読者が抱くで
あろう疑問」を小さな項目として多数準備し,それらを重ね合わせた構成を,
空間的に整理されるといいます。

「Logic」には,聴覚に訴えかける力,「Story」には,体感覚に訴えかける
力,「Data(Facts)」には,視覚に訴えかける力があるといいます。

また,読者には,「視覚型人間」「聴覚型人間」「体感覚型人間」の3タイ
プがあるようで,すべてのタイプの読者に向けた,変化とメリハリのある内
容にすることが,「めくる力」を紙面に与え,読者を飽きさせないことにな
るともいわれます。

目から鱗の話が多く,本をプロデュースすることは,講演をプロデュースす
ることと同じで,1時間半があっという間に終わった講演でした。

ご著書を受講者にプレゼントされたり,講演後に名刺交換の場をご自身の提
案で設定されたりと,晴山さんの気配り・目配り・心配りを感じられる,さ
わやかな講演会でした。

●「晴山陽一オフィシャルサイト」
<<<http://y-hareyama.sakura.ne.jp/

(文責:名古屋本社・企画ソリューション部 伊藤隆)