エディット通信(2022年 初夏号)

■第13回教育総合展EDIX東京・特別講演「学習データの利活用と個別最適化のNextStage」
エディットの計画的付与制度による有給取得日について

皆さまへ

いつもたいへんお世話になっています。
エディットのメルマガ「エディット通信」(2022年初夏号)をお送りします。
今回は前回に続き,第13回教育総合展EDIX東京/特別講演のなかの一講座の聴講レポートを中心にした内容となります。
もしよろしければ,ご一読いただけますと幸いです。

このメールは,エディットの社員が名刺交換またはイベント等で名刺をいただいた方に配信しております。
ご不要の場合は,お手数ですが,メールにて,ご一報ください。

前回レポートでご紹介した「学習データの利活用」について,すららネットの代表取締役社長の湯野川孝彦氏より,先進的な取り組み例,現場に寄り添ったサポート事例などをご紹介いただきました。

EdTech活用の次のステージとして,
・公立学校-学習塾-保護者間でのデータの利活用
・探究学習や自己調整学習との連動
・認知特性に応じた新しいアダプティブ機能や特別支援での活用
など,さまざまな検討や実践が進みつつあり,各種具体的な事例をご紹介いただきました。

そのなかで,私が印象に残った事例を3つ紹介いたします。

1)学習データログの分析から見えてきたもの
「すらら」の学習データログを,行動経済学者の田中知美氏と計量経済学者の萱場豊氏が分析されました。
「すらら」を利用中のある高校で,1年生446人の冬休みの学習行動 を分析し,≪先送り行動≫の実態を浮き彫りにされました。
その結果は,
・男子よりも女子の方が学習時間の増加は顕著で,宿題の目標達成率も女子の方が高かった。
・しかし,女子生徒は意外なことに,締め切り間際になって急に学習時間を延ばし,一気に宿題を終えようとしているでした。
教員側に先入観としてある「女子はコツコツ型」「男子は駆け込み型」というイメージを払拭できました。
これは,学習データログにより実態を知り,生徒への指導の仕方を変えることのできた事例です。

2)すらら入試
「すらら入試」は,学校が一定期間に課した学習課題に対する,生徒の取り組みをプロセスとして評価する仕組みです。
入試(ペーパーテスト)では評価することができなかった≪持続して学習に取り組む姿勢≫を見ることができます。

長期にわたってeラーニングを習慣化し,自分をコントロールできる生徒に入学資格を与えるスタイルは,入試の在り方の先駆けといえます。
入試本番に弱い生徒でも,コツコツと知識を習得してきた生徒を取りこぼさないメリットが創出されました。

3)AI教材すららの公立学校教育への導入
長野県の公立高校である坂城高校は,「生徒の生産性の向上」「教員の指導生産性の向上」「生徒の学習意欲の向上」の3つのテーマを掲げ,2019年9月末~2020年2月末 に,英数国の3科目を高校1年75名対象に,生徒,教員1人1台の chromebookを利用して,AI教材による授業を行いました。

この取り組みの中で,私が興味深く感じたのは,学習データログに基づく声掛けをもとに,生徒の学習意欲が向上したと報告されている点です。
アンケート結果の「すららを使って授業がわかりやすくなったか」という質問の生徒の回答として,
・先生とすらら,二度のレクチャーのおかげで内容が理解しやすい。
・ヒントなどがあるため,わかりやすい
  →間違えたところを復習できるから
  →自分のわからないことや理解があやしいところを確かめられるから
  →前は聞くだけみたいな感じだったのが,聞くだけでなく自分で考える時間が増えたから
という意見がまとめられていました。

学習データログの利活用により,児童・生徒たちへの新たな可能性が創出されていることを知り,教材コンテンツを制作する我々としても,やりがいを感じることのできる報告でした。

エディットの計画的付与制度による有給取得日について

6月17日(金)は,エディットの計画的付与制度による有給取得日としております。
お仕事上のやりとりなどが発生する場合には,事前に担当者にご確認いただけますと助かります。


■エディットのお薦め記事・お薦めサイト・エディット各種サイト


【エディットお薦め記事】
●ゲーミフィケーション学習教材を提供する「すららネット」(湯野川孝彦社長)の学習ログを,行動経済学者である世界銀行の田中知美氏と計量経済学者の萱場豊先生が分析
●「『学力』の経済学」著者に聞いた,世界はなぜ「非認知能力」に注目するのか
●コエテコが選ぶ!子どもにおすすめの通信教育・タブレット教材
●先端教育/用語集

【エディットお薦めサイト】
〇日本文藝家協会
〇日本図書教材協会・全国図書教材協議会
〇教科書協会
〇毎日ことば
〇日本編集制作協会

【エディット各種サイト】
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