コンテンツ東京2022と第2回XR総合展に参加して
6月29日~7月1日の3日間、「コンテンツ東京2022」(第12回ライセンシングジャパン、第10回映像・CG制作展、第8回広告クリエイティブ・マーケティングEXPO、第11回クリエイターEXPO、第8回先端デジタルテクノロジー展)と同時開催として、「第2回XR総合展」が東京ビッグサイト東展示棟(1~3ホール)で開催されました。私は、30日に参加しました。
今回もセミナーを中心とした参加でした。参加者は、昨年より多く、特にXR総合展はとても混み合っていて、コロナ禍中とは思えない混みようでした。エディットの東京オフィスのメンバーは主として、クリエイターEXPOを中心に回りましたので、私はコンテンツ東京のそれ以外とXR総合展を見ることにしました。まだ、コロナ禍の中で、出展社は少なく、それぞれの業界をリードする企業は、あまり出展していなかったという印象です。
全体の流れとしては、「メタバースとNFT、WEB3」というのが、昨年にはなかったキーワードだと思いましたが、それらを中心になって担っている企業というのは、出展していなくて、かろうじてセミナーで垣間見るということになってしまいました。多分、それがコロナ禍の問題だと思いました。ただ、クリエイターEXPOで出展する個人は、昨年より増えていましたが、セミナーで話題になっていたクリエイターエコノミーで活躍している人たちはほとんどいなかったと思います。あくまでも、私たち出版・編集に携わっている人たちへのコンタクトを求めた出展でした。
私は、コンテンツ東京2022で二つのセミナー(特別講演)を聴講し、第2回XR総合展では一つのセミナー(特別講演)を聴講しました。二つのセミナーは「メタバースとNFT、WEB3」が中心テーマになっていました。二つは単独講演で、一つは2人の対談でした。それぞれに講演者と講演内容について、簡単に紹介します。最初の二つが『コンテンツ東京』の特別講演で、最後の一つがXR総合展の特別講演です。
多分、こうしたセミナーにどんな人たちが登壇していて、どんなことを話していたかということが、今回も「コンテンツ東京」と「XR総合展」の方向を知るいちばんの近道なのではないかと思いました。
●コンテンツ東京特別講演①
「音楽産業が見据えるWEB3とメタバースが広げる新しいエンタメの世界」
エイベックス・テクノロジーズ(株)BlockChain/UGC事業グループ
ゼネラルマネージャー・矢沢 稔
▶矢沢さんは集英社を初めとして、いろいろな業界を経て、この会社に入ったそうです。矢沢さんが属するエイベックス・テクノロジーズ(株)(https://avex-technologies.com/)とは、以下のような会社です。
<エイベックスは創業以来、IP創造企業として、アーティストやクリエイターの皆様に寄り添い、IPを生み出してきました。
近年、ブロックチェーン技術等の発達により、IPが生み出したデジタル資産をファンが直接所有できるWeb 3.0時代が到来し、コミュニティとともに価値を創造する時代が訪れています。
私たちは、そんな新しい時代に、クリエイターがコミュニティとともにIPを生み出し、届け、守ることのできる経済圏を構築し、テクノロジーの力でこれまでに誰も経験したことのない、豊かで楽しいデジタルエンタテインメントカルチャーを実現してまいります。>
(エイベックス・テクノロジーズのHPより)
※IPとは「intellectual Property」の略号で、「知的財産」のこと。
矢沢さんは、今回の講演の最初に、三つのキーワードをあげられました。「メタバース」、「WEB3」、「NFT」です。このキーワードは、コンテンツ東京でも、XR総合展でも中心となるキーワードだと思いました。
エイベックスは、まだ試作の段階である「The Sandbox(https://register.sandbox.game/jp)」に土地(Land)を購入し、そこで、チケットを売り、ライブを配信したり、ファンダム(ファンの集団)によるコミュニティをつくったりしているとのことです。つまり、そこでファンミーティングやメタバースでのイベントをやっていくというのです。
※The Sandboxについては、
「The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは? 話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説(https://coincheck.com/ja/article/457)」という記事を参照。
The Sandboxとは、ユーザーが作るゲームメイキングメタバースです。まだベータ版ですが、4,000万ダウンロードがあります。The Sandboxでは、プレイヤーは、NFTを利用して、Ethereumブロックチェーン上で自分の資産を持ち、バーチャル体験をつくり、所有し、収益化できる世界です。エイベックスは、アーティスト、クリエイター、プレイヤーが思い描いていたプラットフォームを構築することで、創造性を解き放ち、収入を得る手段を提供することになります。
NFTは、現在のところ、著作権の対象にはならないし、金融の世界では、トークンは資産とは認められていません。つまり、法的にいろいろな問題があるわけです。デジタルデータをNFTで取り扱うことにより、コピーを防いだり、所有ができたりしますが、現段階では法的に保障されているわけではありません。今のところ、デジタルデータは、民法上「物」ではないので、所有権は適用されません。しかし、NFTを使えば、デジタルデータは、あたかも「物」のように所有でき、唯一無二のものとして、流通させることができます。今、新しい時代の流れに沿って、政府などでも著作権や金融取引などの利用と保護のために法改正に取り組み始めたところだそうです。
したがって、現段階では、NFTを使ったビジネスを始める前に、NFTの取引には法的な制約があることを理解し、自分たちのやろうとしていることが、①ビジネス、②テクノロジー、③法律の面で、どんな状況になっているのかを十分に把握しておく必要があるとのことでした。
●コンテンツ東京特別講演②
「クリエイターエコノミーの成長戦略──今後の課題と広がる可能性──」
UUUM(株)・市川 義典
note(株)・徳力 基彦
▶市川義典さんは、1978年生まれで、2015年にUUUM(https://www.uuum.co.jp/)に入ったそうです。以下、UUUMのHPからの役員紹介を引用。
<2001年、大学卒業後に映像音響会社に入社。動画システムや制作に携わり、2006年インターネットメディアレップに転職。転職後はポータルサイト、ソーシャルメディア、動画サイトなどのメディア担当として活躍。2009年には大手広告代理店などと連携し、メディアプランや企画開発を行う。2014年にWEBCMに特化したサービスサイトなどを立ち上げ、インターネット動画市場拡大を目指す。2015年、動画市場の飛躍を実現するため、UUUM株式会社入社。>
UUUMについては、HPを参照してもらうとよく分かると思いますが、特に動画のクリエイターの支援は有名です。例えばHIKAKIN(https://ja.wikipedia.org/wiki/HIKAKIN)は、UUUMに所属していますが、その活躍は誰でも知っていると思います。
▶徳力基彦さんは、集英社にもいたことがあり、現在note(https://note.jp/)のプロデューサーをしていますが、ブロガーとしても有名。以下、日経クロストレンドで紹介されているプロフィールを引用。
<NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネットワーク設立時から、ブロガーの1人として運営に参画。代表取締役社長や取締役CMOを歴任し、現在はアンバサダープログラムのアンバサダー(宣伝大使)として、ソーシャルメディアの企業活用についての啓発活動を担当。並行して、note(東京・港)では、noteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるブログやソーシャルメディアの活用についてのサポートを行っている。個人でも、日経MJやYahooニュース!の個人のコラム連載等、幅広い活動を行っており、著書に「顧客視点の企業戦略」、「アルファブロガー」等がある。>
※本対談については、
徳力さんがnote上にスライド資料(https://note.com/tokuriki/n/n96f84cc25fa4)などをアップしています。
2021年7月8日、BASE株式会社、note株式会社、UUUM株式会社など、クリエイターエコノミーを推進・支援する7社が、「クリエイターエコノミー協会(https://creator-economy.jp/)」の設立を発表しました。「クリエイターエコノミー」とは、個人の情報発信やアクションによって形成される経済圏を指しています。
UUUMは、インフルエンサーなどを支援して、もっと遊びの仲間を増やすような活動をしています。また、noteは、誰もが気軽に作品をつくり続けられるような仕組みをつくり、参加者は500万人を越え、noteで収入を得ている人は、10万人を越えているそうです。
YouTubeで稼ぐ人たちだけでなく、noteで稼ぐ人たちも、クリエイターエコノミーに参加しているわけです。徳力さんも最初は、ネットの世界では無料が主流で、金を払う人は少ないのではないかと思っていましたが、投げ銭システムや、サブスクリプションは当たり前になりつつあるとのことです。ちなみに、noteの年間売上トップクリエイター1,000人の平均収入は667万円。累計売上1億円以上は28人で、それで生計を立てている人もいるそうです。
2人の対談で話題になったのは、アメリカの有名なYouTuberのMr.Beast(ミスタービースト)という人の話です。彼は、億というお金をかけて、個人で映画までつくってしまっています。つまり、1人で映画製作会社をやっているということになります。確かに、今後のクリエイターのあり方について、いろいろな刺激を与えてくれる人だと思いました。市川さんや徳力さんの話から、独力で、クリエイターとして活躍できる世界がいま大きく広がっているということが実感できました。
※「ビリオネア目前のクリエイターも出現──米国『クリエイターエコノミー』最新事例(https://signal.diamond.jp/articles/-/1245)」を参照してください。
●XR総合展特別講演
「メタバースで世界がどうかわるのか? その実態と可能性を語る」
(株)Thirdverse/フィナンシエ代表取締役CEO/ファウンダー・国光宏尚
▶國光宏尚さんのプロフィールです。昨年のコンテンツ東京のレポートで國光さんのセミナーを取り上げて解説しましたが、そのときは、gumiの代表取締役社長でした。
<株式会社Thirdverse、株式会社フィナンシェ代表取締役CEO/Founder。1974年生まれ。米国Santa Monica College卒業。2004年5月、株式会社アットムービーに入社。同年に取締役に就任し、映画・テレビドラマのプロデュースおよび新規事業の立ち上げを担当する。2007年6月、株式会社 gumi を設立し、代表取締役社長に就任。2021年7月に同社を退任。2021年8月より株式会社 Thirdverse 代表取締役CEO、およびフィナンシェ代表取締役CEOに就任。2021年9月よりgumi cryptos capital Managing Partnerに就任。>
(國光宏尚著『メタバースとWeb3』(MdN/2022.4.1)より)
Web1.0とは、1995年頃から始まった、いわばReadオンリーのインターネットの世界です。メールのやりとりや、HPを見るのがメインでした。Web2.0は、2007年から始まるRead+Writeの双方向のコミュニケーションができるインターネットの世界です。このとき、スマホ、ソーシャル、クラウドの波に乗れたのは、米国が主でした。それがGAFAMです。日本は、完全に乗り遅れてしまいました。
國光さんによれば、これからの10年は、メタバース、Web3、AIをキーワードとして、新しいインターネットの世界が始まります。そんな中で、「Third place +メタバース→Thirdverse」、そして、「フィナンシェ→DAO」ということで、新しい企業をつくり、そこのCEOをやっているわけです。
ところで、メタバースの世界とは、國光流の定義では、「VR、AR、MR、XR、ミラーワールドのリブランディング(ブランドの再定義)」だということだそうですが、インターネット(Web2.0)がアップデートされ、バーチャルが先で、リアルが後という世界になった世界だそうです。ゲーム、ビジネス/教育、ポストスマホという順にメタバースが進む、と指摘されました。2024年にゴーグルが1億台になり、その後、それらが、オフィスツール、教育ツールになり、2026年頃、ポストスマホ元年になるというのが國光さんの読みで、そういう展望のもとに、起業への投資を行っているそうです。
Zoomについて、面白い指摘をされていました。Zoomは今のところ、画像の解像度が荒く、動作や表情の変化に時差があり、話し相手とのノンバーバルの交流が難しいということが、コロナ禍の中の体験でした。一時、Web飲み会というのが流行りましたが、こういうのはとても現実の飲み会には対抗できません。メタバースの世界でも、画像の解像度が上がり、4Kや8Kになり、しかも5Gが普及して、初めてリアリティが感じられるようになるそうです。バーチャルとリアルがスムーズにつながることがポイントだとのこと。
それまでに、NFTなど、バーチャル空間に限定商品ができるようになり、ガス代(使用手数料)が減り、現在はNFT保持者しか入れないコミュニティが、ゴルフの会員権市場のようになって、垣根がなくなることが大事だとも言われました。
Web3とは、國光流の定義では、「仮想通貨、暗号資産、ブロックチェーン、クリプトのリブランディング」だそうです。そして、そうなることによって、DAO(Decentralized Autonomous Organizationの略、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される分散型の組織)が実現され、GAFAMなどの巨大企業と対抗できるようになっていくとのこと。そうした世界では、日本も、世界の中で活躍できるようになるし、そうならなければならないという話でした。
<全体の感想>
セミナーの印象は、正直に言えば、私には、すぐに実現するとは思えないようなWebの進化の話でした。多分、10年後ぐらいに本格的に実現されるWebの世界だと思います。ひょっとしたら、私が生きているうちに、その世界を垣間見ることができるかもしれません。もちろん「メタバースとNFT、Web3」というキーワードは、昨年のコンテンツ東京や第1回XR総合展では使われていませんでしたので、来年はどうなっているのかはわかりません。
メタバースも、NFTも、Web3も、昨年のコンテンツ東京、XR総合展では、登場していなかった用語といいましたが、昨年は内容的には同じようなXRという言葉とブロックチェーンという言葉がよく使われていました。メタバースの実体はXRの世界ですし、NFTというのはブロックチェーンを利用してデジタルデータが唯一のものであり、誰が所有しているのかを示すテクノロジーです。それが、セミナーを聴いていてなんとなく分かってきたところです。
また、クリエイターエコノミーについての講演によって、コンテンツ製作者(クリエイター)が新しいWebの時代に入って、どう変わろうとしているのかがよく分かってきました。私たち(エディットのような編集プロダクション)は、クリエイターと言えば、本などの製作に関わる人たちだと思ってしまいますが、それが、Web時代になり、さらにデジタルコンテンツの世界に拡張され、より多様になってきています。本を出して、その印税だけで生活できるという作家自体が減っている中で、YouTubeやnoteなどでのクリエイターの活躍には驚かされます。Youtuberは、今では子どもたちの将来なりたい職業の一つになっているほどです。
The Sandboxのゲームなどを見ましたが、まだまだ画像が荒く、動きもスムーズではありません。これからさらに通信回線やハードの性能が上がらないと、リアルな映像になるのはなかなか難しいと思いました。プレイステーションのゲームでも、動きの速いアクションは4Kで動かしていません。8Kになるには、まだまだ先のことになります。日本では5Gはまだどこでも利用できる技術ではありません。
だから、國光さんが予想するような新しいWebの時代がいつごろ実現されるのか、また、本当に実現されるのかどうかということについては、よく分からないところがあります。しかし、そういう夢を語り、実現に向けて走っているランナーが日本にもいるのだと思うと、心強く感じました。
メタバースと言えば、TBSで7月5日(火)から始まった、「ユニコーンに乗って」というドラマで、主人公たちは、まさしくメタバースの世界を実現しようとしています。まだまだ始まったばかりで、今後どう展開していくのかは不明ですが、ここでも新しいWebの世界が登場しています。多分、メタバースがどういうものかが分かるような気がして、期待しています。
コロナ禍が3年目になり、その上、ロシアのウクライナ侵攻という事態まで起き、世界が大きく変わろうとしています。スペイン風邪が100年前にパンデミックを起こしてすぐ、第1次世界大戦が始まりました。今度は、コロナ禍の中、ロシアのウクライナ侵攻です。アメリカのバイデン大統領は、専制主義国家と民主主義国家との戦いだと言っていますし。日本の総理大臣も、アメリカや欧州の国々との共闘を宣言しています。
フランスの思想家のエマニュエル・トッドが『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書/2022.6.20)という本を出しました。確かに、現在起きていることは、軍事的な戦いだけでなく、経済戦争であり、サイバー戦争でもあります。ロシアのウクライナ侵攻の問題では、虚実入り交じった情報がばらまかれていて、私たちには何が真実か、なかなか見えてきません。ただWeb時代の戦争指導者としては、ゼレンスキー大統領のほうが、プーチン大統領より、正義を語っているようには見えます。しかし、戦争の本当の真実は、戦争が終わってみないと分かりません。ただ、名もなきウクライナ人とロシア人たちが悲惨な目に遭っているのだけはよく分かります。
そんな時代の中で、セミナーに参加して、Web3のことを調べていて、1人の若者のことを知りました。彼の名前は、渡辺創太といいます。こんな若者が日本にもいたことが嬉しくなったので、紹介します。彼は、一国のためではなく、世界のためになることを考えて、Web3の世界に取り組んでいます。つまりWeb3とは何かといえば、渡辺創太さんが取り組んでいる世界のことだと思えばいいわけです。
彼が、シンガポールでステイクテクノロジーズ(https://stake.co.jp/)を起業し、Astar Network(https://twitter.com/astarnetwork_jp)をつくり、今年の1月に約25億円の資金を調達したときに、その資金の使い道について、次のように語っています。
<Web2ではGAFAに代表されるようにデータが「独占」された中央集権でしたが、Web3では「分散化」が肝になります。世界の第一線で使われるプロジェクトにするため、分散化を促進する資金の使い方をしていきます。
我々のゴールは、Astar Networkを大きく発展させ、ステイクテクノロジーズは解散させること。会社組織が存在しなくても、動き続けるDAO(自立分散組織)というモデルでWeb3の実現を目指しています。
例えば、MetaがなくなったらFacebookは使えなくなりますが、Astar Networkはステイクテクノロジーズ解散後も、意思決定機能が会社からコミュニティに譲渡されて発展を続けます。ですので、僕はステイクテクノロジーズのCEOからAstar Networkの創業者、そして一人のオープンソースコントリビューターという、コミュニティと対等な立場になっていくのが理想です。
これは技術的にも思想的にも大きな挑戦であり、ブロックチェーンだからこそできるWeb3スタートアップの新しいイグジットモデル。これから挑戦する人のためにも、このインセンティブを築き上げていきたいです。>
(「独占から分散へ。「Web3」の実現を目指す26歳 渡辺創太の原動力」
https://forbesjapan.com/articles/detail/46273より)
※参考
「26才Web3起業家・渡辺創太:世界で勝てば日本は変わる」
https://www.coindeskjapan.com/146033/
確かに、私たちは、アマゾンが潰れれば、Kindleの本を読めなくなります。渡辺創太さんが言っていることは、たとえアマゾンが潰れても、Kindle本は生き残り、場合によっては、個人間で売買できるようなシステムがAstar Networkだと言っているわけです。残念ながら、日本では税法上、企業が暗号資産を保有するには特別な税金がかかったり、株式会社としては不都合がまだ発生したりしてしまうようで、彼はシンガポールで活動しています。多分、日本も変わると思います。そして、来年の特別講演には、ぜひ渡辺創太さんに登場してもらいたいなと思いました。
<参考資料>
- 岡嶋裕史著『ブロックチェーン』(講談社BLUE BACKS/2019.1.20)
- 岡嶋裕史著『メタバースとは何か』(光文社 新書/2021.12.24)
- 國光宏尚著『メタバースとWeb3』(エムディエヌコーポレーション/2022.4.1)