先日開催された日本編集制作協会主催の編集講座の聴講レポートをお送りさせていただきます。
講師・長久恵理さんのマシンガントークに最初は圧倒されましたが,話が進んでいくうちに,ご自身が本づくりで大切にされていることを丁寧に語っていらっしゃる姿に感銘いたしました。
ご一読いただけますと幸いです。
講師の長久恵理氏は,何社かの編集部を経て,2011年に宝島社に入社されました。
宝島社では,『からだにやさしいレモン塩レシピ』(14万部),『服を買うなら,捨てなさい』(36万部)など,主に女性実用書籍,
ムックを担当されました。
2018年よりダイヤモンド社に移られ,『「育ちがいい人」だけが知っていること』(47万部)などを担当されています。
<売れるためにはどうしたらよいのか>というノウハウは,「知っているかどうか」「実践するかどうか」だと長久さんは言われます。
講座の前半では,企画段階のテーマ(市場),切り口,著者,フォーマットの4要素において,それぞれ最強の内容をかけ算していくことの重要性を解説されました。
後半では,ベストセラー本『「育ちがいい人」だけが知っていること』を中心に,上記の4要素について具体的な解説がありました。
そして,最後の20分ほどで,聴講者からの質問に答えていらっしゃいました。
私は,最後の20分ほどの,聴講者からの質問に対する回答が,とても印象的でした。長久さんという〈人となり〉を垣間見るようで,興味深い内容ばか
りでした。
箇条書きに,長久さんの回答をまとめます。
聴講者を楽しませようという気づかいをされながら,聴講者からのたくさんの質問を,てきぱき答えていらっしゃいました。
売るためのノウハウの実践,自分の信念や価値観をもち,かかわる人たちに敬意をはらうこと。これらの努力や配慮がかけ合わさって「ベストセラー」が産み出さ れていることが実感できた1時間半でした。
なお,9月29日に,続編となる『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』が発売されるようです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B099N73629/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
エディット・東京オフィスの塚本鈴夫が,この編集講座のレポートをまとめております。下記を合わせてご覧いただければ幸いです。
https://www.edit-jp.com/report/2021-0916.html