エディット通信(2024立秋号)

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エディットのメルマガ「エディット通信」(2024年/立秋号)をお送りします。

エディット通信(2024年/立秋号)

□夏期休暇のお知らせ
■「出版研究集会 in 関西 ~モリサワ見学会 2024」に参加して
 (大阪オフィス/山ノ井紀実江)


今回のエディット通信は、夏期休暇のお知らせと、約1か月ほど前のモリサワ見学会の参加レポート(大阪オフィス/山ノ井紀実江)をお届けします。

モリサワ見学会は、出版労連・大阪地協/京都地協/出版ネッツ関西の3者主催によるものです。
文字・活字文化に関わる人たちに呼びかけをされていました。
エディットからは、伊藤を含め3名で参加しました。
参加された皆さんより異口同音に、よいイベントだったと言われていました。

よろしければ、一読いただけますと幸いです。

□夏期休暇のお知らせ

エディットは8月10日(土曜)~15日(木曜)まで、夏期休暇をいただきます。
その期間になにかエディットのメンバーとやり取りが必要な場合は、事前にご連絡をいただけますと助かります。

■「出版研究集会in関西~モリサワ見学会2024」に参加して

■「出版研究集会in関西~モリサワ見学会2024」に参加して
  エディット・大阪オフィス/山ノ井 紀実江
日時:2024/06/28 (金)14:00~17:00
場所: 大阪市浪速区/モリサワ本社

見学会の冒頭、モリサワ様より主催者挨拶と見学概要のご説明があり、その後、モリサワの歴史に関する紹介動画を視聴しました。
その紹介動画は、モリサワ創業者の森澤信夫氏を取り上げたテレビ番組であったため、非常に見やすくかつわかりやすい流れで、写植機の開発をめぐるドラマを堪能することができました。

予備知識を得た後、いよいよお目当てのミュージアム「コレクションゾーン」へ案内していただきました。
文字と書物の歴史をテーマにしたこのゾーンでは、「アルファベット圏の文字」と「漢字圏の文字」に分けて、文字の歴史をたどることができます。

「アルファベット圏の文字」コーナーでは、古代メソポタミアの楔形文字が刻まれた粘土板、古代エジプトのヒエログリフ・ヒエラティックなどの古代文字が刻まれたスカラベやパピルス、中世ヨーロッパの写本、そしてこのコーナーの目玉であるグーテンベルクの印刷した「42
行聖書」の原葉(1枚だけになっているもの)、グーテンベルクの弟子が手掛けた「48行聖書」の原本など、たいへん貴重な収蔵品をじっくり鑑賞することができました。

個人的には、「ホーンブック」という、だいたい15世紀から18世紀くらいまで使われていた、小さな子供のための学習用文字板が、初めて見るものでとてもおもしろかったです。
アルファベットが書かれた板にそろばんのような玉(5玉×2)がついているものは、読む練習だけでなく、かんたんな計算の練習をしたのでしょうし、アルファベットの下に「主の祈り」が書かれているものは、小さな子供がまず覚えるべきものはそのテクストだという社会通念があったことを読み取ることができます。
また、現在一般に初心者向けの入門書を「ホーンブック」と呼びますが、そのルーツはこれであったのかと新鮮な感動を覚えました。

「漢字圏の文字」コーナーでは、古代中国の甲骨文字が刻まれた獣骨に始まり、銅鏡、法隆寺の「百万塔陀羅尼」(開版時期が明らかな世界最古の印刷物だそうです)、
朝鮮の活字版、江戸時代の「解体新書」や瓦版、活版印刷でつくられた初版の『学問のすゝめ』などなど、たいへん興味深いものばかりで、これまたじっくりと鑑賞させていただきました。

ウイリアム・モリスが手掛けた数々の美本を収納した小部屋もあったのですが、時間がなくてちゃんと見ることができず、それが一番の心残りです。

コレクションゾーンを堪能した後は、モリサワの社史をたどる「ヒストリーゾーン」の案内を受けました。
創業者である森澤信夫氏の人生は、案内して下さった社員の方がおっしゃっていた「まるで朝ドラみたい」というお言葉そのままで、天才的な職人だった森澤氏の一代記があれば、ぜひ読んでみたいと思ったことでした。

ミュージアムを堪能した後は、「フォントができるまで」という動画を見て、充実した質疑応答を終えて散会しました。

◆フォントができるまで https://youtu.be/FJVtZLbp9Bg

皆様も、よろしければぜひミュージアムに足を運んでみてくださいませ。
モリサワのホームページから予約可能だそうです。(下記フォーマットをご参照ください)
https://forms.morisawa.co.jp/n/form/c/v1/sdmb/forms/htnyH4CJ62M-hwHrx3DXD
(大阪オフィス/山ノ井紀実江)

■エディットのお薦め記事

○モリサワ、教科書や教材向けの新書体「UD学参丸ゴシック」を8月6日に提供開始
 https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/1612223.html
 英数字の読み間違いを減らす狙い、ということは小学校英語?

○こねこ便とレターパックライトを比較!
 https://current-one.com/konekobin

○23年度の電子書籍市場は6449億円 電子コミックが87%
 https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1613551.html
 電子書籍は着実に市場を拡大していますね。

○知的財産権に関する紛争の責任・負担を下請事業者に転嫁する行為への対応について
 https://www.meti.go.jp/press/2024/07/20240731001/20240731001.html
 契約書をよく確認しましょう。

○次の“改訂”は6年後 「子どもにAIを学ばせたい」に日本の学校教育は追随できるのか
 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2408/04/news056.html
 次の学習指導要領の目玉になるのでしょうか?

○Photoshop形式オプション「互換性を優先」に注意
 https://www.nik-prt.co.jp/tech/photoshop/photoshop_compatibility
 PDFで変な線が出たらこれを確認しましょう。

○ポケモンずかんドリル、小1から小3向けに無料版を配布
 https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/1610331.html
 好評のシリーズです。

◎AJECオンライン講座「校正記号と校正補助ツール」
 https://ajec-koza240829.peatix.com
 8/29(木)18:00から オンラインで開催(参加費2,000円)
 編集の共通言語である校正記号と校正の効率をあげるためのツールについて

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