どんな本を作るか。それを考えるのが企画だ。この世界のすべてのことがらが企画のテーマになる。しかしみんながすでに知っていることや興味のないことを本にしても意味がない。まずは魅力的なテーマ,読者が必要としている題材を見つけることだ。本づくりの第一歩はそこから始まる。
魅力的なテーマとは何だろう。読者が必要としている題材はどんなものだろう。「企画取材」の仕事はそこにある。企画を立てるための取材だ。本のテーマを見つける仕事だ。「どんな本を作ろうか」という視点から,そのための材料を集めることだ。毎日毎日さまざまな動きがある。
新しい日は常に新鮮だ。新聞を見る。さまざまな事件や情報が載っている。世の中の新しい動きがわかる。新聞はテーマづくりの宝庫だ。街へ出てみる。若者がいる。子どもが遊んでいる。大人たちが動いている。いろいろな店がある。ファッション・グルメ・スポーツ・レジャーの店が並んでいる。書店がある。デパートがある。地下街がある。公園がある。あらゆるところに本づくりのテーマは転がっている。大切なのは自分の感性だ。時代を感じるアンテナだ。