体力と好奇心−−編集者の必要条件である。取材活動に向かうエネルギーは,まず「知りたい!」という好奇心から生まれる。そして取材を実りあるものにするのは知り尽くすまで好奇心を持続させる体力である。この2つが備わってはじめて読者に喜んでもらう,新しくて中身の濃い情報を獲得できるのだ。「取材力」とはまさに「体力と好奇心」である。
「文章は足で書くものだ」とよく言われる。十分な取材ができれば,いい文章が書けるという意味だ。新鮮な材料が豊富にあれば,おいしい料理ができるのと同じだ。そのためには,つねに「旬」を見つけるアンテナとセンスを研いておく必要がある。新聞を読んだり,雑誌や本をめくったり,ラジオを聞いたり,テレビを見たり,書店や図書館に出かけたり,道行く人や街の様子を眺めたり,いろいろな人と話したりと,毎日毎日の行動が大いに役に立つ。日々取材の連続である。ポイントは自分の興味・関心を大切にすることだ。目的を決めて毎日行動することだ。
知りたいことはすぐにメモを取ったり,切り抜いたり,コピーしたり,ファイルしたりして,情報収集することだ。