エディットの会場の小林哲夫が、1998年に上梓した『編集者・なる本』(週刊住宅新聞社)を,ネットで公開させていただきました。
「いま時代と出版界が求めるエディターの資質 と技術と知識と心構えをわかりやすく伝授! 編集志望者のための最も新しい入門書」。
これから出版界や編集業界で活躍したい編集志望者に向けて、思いやノウハウを、熱く語ります。
はじめに
第1章 編集者ってどんな職業?
- 1.編集はだれでも毎日やっている
- 2.みんな全員がエディターだ
- 3.“現在”を追いかける雑誌・新聞づくり
- 4.文化をつくる単行本の編集
- 5.作家ととことんつきあう漫画の編集者
- 6.勉強を助ける学習教材の編集
- 7.子どもの夢をさぐる童話・絵本づくり
- 8.PR誌や社内報づくりもりっぱな編集
- 9.求められるマルチメディアの編集者
- 10.ほかにもある職業としての編集
第2章 知っておこう,本づくりの流れ
- 1.企画づくりから本が読者に渡るまで
- 2.企画取材--日々新たなり
- 3.企画立案--自分の興味・関心から
- 4.編集会議--読者のニーズを探る
- 5.本格取材--納得のいくまで
- 6.原稿依頼--書き手の意欲を引き出す
- 7.原稿収集--締め切り日を守る
- 8.内部原稿--取材記事・インタビュー記事・座談会記事・コラム・目次・索引・年表・注など
- 9.写真取材--カメラマンと同行
- 10.図版・イラスト手配--ねらいを明確に
- 11.原稿整理--内容の吟味と表現のわかりやすさ
- 12.造本設計--規格・仕様・ページ・用紙・印刷・製本様式の確定
- 13.台割作成--ページ編成こそ編集者の腕の見せどころ
- 14.レイアウト--見やすい紙面づくり
- 15.組版指定--欠かせない写植・フォント・DTPの知識
- 16.校正--原稿・レイアウト指定紙との付き合わせ
- 17.装幀--表紙はその本の顔である
- 18.製版指定--印刷デザイナーとイメージを共有
- 19.印刷・製本--職人さんへ挨拶
- 20.広告宣伝--新聞・雑誌への広告原稿の作成
- 21.書店回り--出版状況をつかむ最適な場所
第3章 編集者に求められる技術と知識
- 1.編集者は板前さん
- 2.編集のABCとは?
- 3.企画は旬を見つけること
- 4.毎日の行動すべてが取材である
- 5.インタビューは自分を映し出す鏡
- 6.常用漢字・現代仮名遣い・正しい表記
- 7.写真・図版・イラストも大切な原稿
- 8.テーマの専門家ライターを最大の相棒に!
- 9.カメラマンのサポーターとして
- 10.テーマとコンセプトをデザイナーに正確に伝える
- 11.イラストレーターは自分のイメージに合ったタッチの人を
- 12.原稿の吟味はいちばん大事な仕事
- 13.編集者は読者の代表としてつねに半歩前に
- 14.見出し・リード・キャプションづくりは編集者の仕事
- 15.レイアウトの基本は内容重視でいこう
- 16.組版の仕方はいろいろ
- 17.欠かせないDTPの知識
- 18.MACで何ができるか
- 19.書体の知識と写植
- 20.表記の知識が武器になる原稿整理
- 21.「校正恐るべし」
- 22.ワープロ原稿に注意
- 23.基礎として必要な現代仮名遣いと常用漢字の知識
- 24.ミスをしない校正のコツ
- 25.校正は文字だけではない
- 26.製版って何だ
- 27.文字・写真・イラスト・図版の扱い
- 28.これからはデジタル編集の時代
- 29.DTPと製版
- 30.印刷の仕組み--主流はオフセット
- 31.製本・加工・紙の基本的な知識
- 32.印刷所との相談・交渉
- 33.マルチメディアとCD-ROM
- 34.インターネットとホームページ
第4章 編集者になるための勉強と方法 --その1 心がまえ--
- 1.「編集者になる!」とはどういうことか
- 2.日々新たなり--360度の好奇心
- 3.新聞を読もう--新しい言葉を探せ
- 4.日記をつける--文章力を磨け
- 5.美しいものに敏感になれ
- 6.耳は2つ,口は1つ
- 7.自分の好きな分野を伸ばそう
- 8.まずはコレクターに!
- 9.行動力の源泉は?
- 10.大胆さと緻密さ--本づくりは決断の連続!
- 11.いちばん大切なバランス感覚
- 12.正しい嘘をつけるか--説得力をつける
- 13.相手の立場に立つ
- 14.進みたい業界を知れ